【SIerからWeb系企業へ】企業の違いと転職のポイント、転職事例をご紹介
Contents
はじめに
こんにちは!ジェイマックスリクルートメント外川です!
突然ですが、現在SIerで働くエンジニアの皆さんは、
転職の際どのような転職軸をもっていますか?
弊社にご相談に来る方の中にはSIerからWEB系企業のエンジニアを
志望している方が多くいらっしゃいます。
その中で特によくある質問として上げられるのが、
「WEB系企業はどのような人が評価されますか?」というものです。
今回はWeb系企業を目指されているエンジニアの方に向けて、
SIer(受託開発)とWEB系企業(自社開発)を比較しながら、
Web系企業の紹介や転職事例を成功させた方々の事例を交え、
評価されるポイントなどについてご紹介していきたいと思います!
SIerとWeb系企業の違い3点
はじめに、SIerとWEB系エンジニアの比較のなかで
よく挙げられる違いを3点ご紹介します。
開発手法の違い
SIerの開発はウォーターフォール開発
SIerの場合、顧客の要望通りにシステムを納品する必要があるため、
工程管理を正確に行うウォーターフォール開発が主流と言われています。
一方で、計画した仕様は変更することが難しいため、
開発途中に変更が発生するとリスクが大きいという特徴があります。
Web系企業の開発はアジャイル開発
WEB系企業(特にSaaS等の事業会社)の場合、
顧客にサービスを長く利用してもらうためにサービスを改善していく必要があります。
そのため、小回りの利くアジャイル開発が主流と言われています。
開発スピードの違い
SIerはスピードより期限内に仕様書通り開発することを重視
SIerの場合、開発の案件は大規模開発が多いため、開発の期間も月単位や
年単位で行うことも珍しくありません。
また、顧客の要望通りにシステムをリリースすることを目的としているため、
スピードより仕様書通りに開発することを重視する傾向にあります。
そのため、プロジェクトが始まる際、システムの概要・規模・工数・
スケジュール・運営方法・リスク等など仕様書を念入りに作成したのち、
開発をスタートすることが多いです。
Web系企業はスピード感をもった開発を重視
WEB系企業の場合、競合他社に勝つためにサービスをいち早くリリースし、
追加機能開発や改修を行うことで、徐々にサービスの質を高めていきます。
開発期間は各企業の持つサービスによりますが、出来るだけ小さなチームで
高速で開発を回していく必要があると言われています。
そのため、スピード感を持ち、信頼性の高いシステムを構築していくことを
重視する企業様が多くいらっしゃいます。
平均年収、給与形態の違い
SIerの平均年収、給与形態
【報 酬】 依頼通りにシステムを開発・納品すると報酬が発生する仕組みです。
【平均年収】 約400~650万円 ※参考:令和4年分民間給与実態統計調査
【特 徴】
SIerの場合、人件費は顧客の依頼料の中に含まれるケースが多いため、
商流が高いほど、平均年収が高くなると言われています。
評価制度は企業により異なりますが、ミッショングレード制※1を
導入する企業が多いです。当制度を導入しているA社を例に挙げると、
半期ごとに上長が社員の等級ごとの達成度合いを見て、
次期の給与を確定させています。等級制度が明確な分、
実績が給与に直接反映される点がSIerの特徴です。
※1 ミッショングレード制・・・
役割(ミッション)と難易度(グレード)に応じて評価をし、その達成度により給与を決定する制度
Web系企業の平均年収、給与形態
【報 酬】 自社サービスのシステムを開発し、そのシステムが
導入されて初めて報酬が発生する仕組みです。
※参考 厚生労働省の職業情報サイト「job tag」
【平均年収】 約330-530万円(平均553)
※参考 令和4年分民間給与実態統計調査
【特 徴】
Web系企業の場合、自社サービスが導入されないと
売上が発生しないため、給与はサービスの売り上げに
左右されることが多いです。
SIerのように実績が直接給与に反映さるのではなく、
チームへの貢献度合いが評価となることが多いです。
実績ベースでの支給ではありませんが、自社のサービスを育てつつ、
売り上げが上がると給与に反映されることが多いため、
ダイレクトにやりがいを感じられるのが特徴です。
お勧めのWeb系企業
ここまでSIerとWEB系企業の違いについてご紹介しました。
ここからは、昨今注目されている「ToCサービス」「SaaSサービス」に焦点をあて、
私が特に気になっているWeb系企業を4社ご紹介していきたいと思います!
①国内最大級コンタクト関連の総合ECサイト運営企業
コンタクトレンズ関連の総合ECサイトであり、豊富なメーカーの
商品を取り扱ってる企業です。
また、商品の仕入れからお客様の手元に届くまで一貫した
フルフィルメントにて事業展開をしており、
お客様により安心して購入していただけるサービスの展開をしています。
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②地方創生の決済系fintechサービス
地方創生を実現する電子地域通貨プラットフォームを軸とした
サービスを提供している地域活性化企業です。
2017年に東証グロース市場上場企業のFintech事業として
スタートし、2018年6月に分社化しました。
地方活性化のための地域通貨開発を積極的に行っており、
各地域で実証実験を始め、拡大しています。
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③全国TVCM放映中!中小企業向け会計ソフト提供企業
東京、大阪、名古屋、福岡を拠点に事業拡大をしている、東証プライム上場企業です。
企業毎のカスタマイズを行い、高い顧客満足度からサービス導入社数は8000社を超え、
解約率は10%以下とストック型ビジネスとして利益・基盤共に安定し、18期連続増益をあげていました。
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④最先端技術でエンタメを盛り上げる!メタバースプラットフォーム開発企業
2015年設立。VRからスマホまでどこでも遊べる
メタバースプラットフォームを運営している企業です。
BtoB向けのエンタープライズ事業と、
BtoC向けのプラットフォーム事業を主に展開しております。
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SIerからWeb系企業へ転職するためのポイントは3つ
それでは、WEB系に転職活動の準備にあたり、どのような点に
注意すればいいのでしょうか。
弊社のリクルーティングアドバイザーにポイントを3つお聞きしました!
1.SIerとWeb系企業の理解を深める
上記で述べたSlerとWeb系企業の違いの他にも様々な違いがあります。
いざ入社してみると想像していた業務と違う。。という懸念点も発生するかもしれません。
まずは企業の違いを理解し、納得したうえで転職すると入社後のギャップを
押さえられる可能性があります。
2.自己学習をする、自ら発信してみる
WEB系企業の場合、主体的に業務ができる点を評価する企業が多いです。
そのため、積極的に自主学習を行ったり、発信をしている場合はプラスに評価される場合があります。
希望する企業が開発で使用する言語やそのサービスについてまずは学習するといいかもしれません。
3.志望動機を明確にする
面接でよく聞かれる質問の一つに、「SIerからWeb系企業に転職する理由」があります。
Web系企業は自社の製品を育てていくことが主流のため、
まずはあなたがどうしてWeb系企業を選んだのか、
あなた自身の言葉で説明できるようになるといいでしょう。
SlerからWeb系に転職する際に必要な経験やスキルとは?
1.クラウドの知識・経験
昨今、クラウドの普及とともに、クラウド上での開発をする企業が増えてきています。
そのため、インフラエンジニアに関わらず開発エンジニアにも
クラウドの知見を求める求人が増えている傾向にあります。
クラウドの知見や経験は企業選びの軸を広げる上でも大切なポイントとなるため、
まだクラウドにふれたことが無い方は、ご自宅での学習や業務での
経験を積んでおくといいかもしれません。
2.アジャイル開発の知識、経験
SIerの多くはウォーターフォール開発が主流だったのではないでしょうか。
Web系企業の場合、先ほどものべたようにアジャイル開発が主流と言われています。
そのため、アジャイル開発のフローやスピード感など
現職の業務とどのような点が異なるのか、知識を身に着けておくと
良いかもしれません。
3.コミュニケーションスキル
Web系企業の開発において、必要なスキルの一つにチームの
コミュニケーション力があります。
企業の中には、チームメンバーや他部署との連携、
ユーザーとの打ち合わせをしていわゆる「生の声」をもとにサービスを
改修する企業も多いです。そのため、コミュニケーションスキルは
プロジェクトを円滑に進めるために欠かせないスキルの一つと言われています。
弊社の転職事例
最後に、弊社が支援させて頂き、Web系企業に転職を成功された
SIarの転職事例を3つご紹介いたします。
①Aさん
【転職理由】
日頃より自主学習を行っており、経験をWeb系企業で
活かしたいと思い、スキルアップのために転職を決意。
【転職活動期間】1か月半
書類作成▶2週間
選 考▶1か月
内 定:弊社1社 他2社
【評価された点】
・自ら手を動かして開発したいというマインド
・何が何でも上流というわけではなく、作り逃げにならないように
面倒を見ていきたいという考え方
【年 収】
直前の年収:410万円
希望年収:450万円
決定年収:480万円
【コンサルタントからのフィードバック】
Aさんの場合、積極的に開発に携わるマインドと
サービスに愛着を持って改善していきたいという
想いが評価されました。自社サービスの場合、
サービスを開発後も安定的に稼働し、提供し続けなければ
いけないため、どのようにサービスに携わっていきたいのか、
アピールするとより評価される場合があります。
②Bさん
【転職理由】
プレイングマネージャーとして開発に携わりたい。自社プロダクトの開発に
取り組みたいと考え、転職を決意。
【転職期間】
書類作成▶1か月
選 考▶2か月
内 定:弊社1社 他3社
【評価された点】
・プレイングマネージャーとしてサービスに貢献していく姿勢
・自社サービスを育てたいというマインド
【年 収】
直前の年収:750万円
希望年収:800万円
決定年収:850万円
【コンサルタントからのフィードバック】
Bさんは、マネジメントをしながらも手を動かして
開発に携わる点が評価されました。
また、サービスの品質に対して、強い思いがある方だったため、
高品質の自社のサービスを育てたいというマインドが内定企業とマッチしていました。
Web系企業を受ける際は、この点をアピールをしてみるといいかもしれません。
③Cさん
【転職理由】
コミュニケーションをとりながら開発できる環境に移りたいと考えたため、
Web系企業を志望。
【転職期間】
書類作成▶2週間
選 考▶3週間
内 定:2か月半
【評価された点】
・プロジェクトの経験が豊富
・人柄、上流経験しっかりやってた
【年 収】
直前の年収:750万円
希望年収:800万円
決定年収:850万円
【コンサルタントからのフィードバック】
Cさんの場合、業務においてコミュニケーションをとりながら
開発ができるチーム制の企業で内定を頂きました。
転職活動の際、開発スタイルや働き方の環境改善を希望する場合は、
ご自身がどのような企業でどのようなスタイルで仕事をしてきたのか、
今後どのようなスタイルで仕事をしたいのか、を伝えることで、
入社後のミスマッチのリスクを抑えることが出来ます。
さいごに
今回は、SIerからWeb系企業を目指されるエンジニアの方に向けて、
下記5点について、ご紹介しました。
システム開発という目的は同じでも、SIerとWeb系企業では開発手法やスピード、
給与制度など大きく異なるため、転職の際には注意が必要です。
特にWeb系企業の場合は、サービスに愛着を持って開発をしていきたい
エンジニアを求める傾向にあります。
まずはご自身が気になる企業がどのようなサービスを提供しているのか、
どのようなビジョンを持っているのか調査することをお勧めします。
ジェイマックスリクルートメントは社風を加味したマッチングを得意としており、
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