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プロジェクトマネージャーになるには?【求められるスキル、キャリアパス、転職事例等のご紹介】

公開日:2025年02月17日 カテゴリー: タグ:





Contents

はじめに

 

開発をして早数年。開発エンジニアとして経験を積む中で、今後のキャリアとして

プロジェクトマネージャーにキャリアアップを考える方も多いのではないでしょうか。

 

プロジェクトマネージャーになる方法はいくつかありますが、一般的には

 

開発エンジニア▶プロジェクトリーダー▶プロジェクトマネージャー

 

というキャリアパスをたどることが多いと言われています。

 

そして、プロジェクトマネージャーには管理スキルやコミュニケーションスキルなど、

様々なスキルが求められると言われています。

 

今回はこれからプロジェクトマネージャーを目指すエンジニアの方々に向けて、

プロジェクトマネージャーのキャリアパスや業務内容、転職事例などについて

ご紹介していきたいと思います。

 

 

 

 

プロジェクトマネージャーになるためのキャリアパス

 

はじめに、プロジェクトマネージャーを目指す場合2つのキャリアパスが

あると言われています。

 

 

①開発エンジニアからプロジェクトマネージャーになる

 

1つ目にご紹介するのは、開発エンジニアとして実務経験を積んで行く方法です。

プロジェクトマネージャーに挑戦する転換期は人により異なりますが、

一般的には5年前後の実務経験を求められることが多いです。

 

開発経験が浅い場合、理解不足により最適なシステムを作れなくなってしまう

リスクが高まります。そのため、開発の流れを理解し、現場の課題を

把握したうえでプロジェクトマネージャーになることで、

最適なシステムを提供できるようになります。

 

 

②プロジェクトリーダーを経てプロジェクトマネージャーになる

 

2つ目にご紹介するのは、開発エンジニアからプロジェクトリーダーになり、

上流工程の経験を積んでいく方法です。企業にもよりますが、案件が小さい場合、

プロジェクトリーダーの業務をプロジェクトマネージャーが担うことが多いです。

 

プロジェクトリーダーは開発現場のリーダーとしてプロジェクト管理に関わり

プロジェクトマネージャーの業務の一部を担当します。

 

現在の職場でプロジェクトリーダーのポジションがある場合は、

ぜひプロジェクトリーダーを経験したのち、

プロジェクトマネージャーを目指すことをお勧めします。

 

 

 

 

プロジェクトマネージャーの業務内容

 

プロジェクトマネージャーの業務内容は「PMBOK※1」では

10種類に分類されていますが、ここでは主要な業務を7つにまとめて

プロジェクトマネージャーの業務内容について紹介します。

 

 

①スコープ管理(プロジェクトスコープマネジメント)

 

スコープ管理では、クライアントの要望に応じてプロジェクトで

実施する作業範囲を決定します。スコープ管理を行うことで、

達成に向けたマネジメントの手法が明確になります。

 

 

②進捗管理(プロジェクトスケジュールマネジメント)

 

進捗管理では、開発スケジュールの管理やシステムを納品するまでの

スケジュール管理を行います。遅延や予算の超過などにいち早く対応し、

納期までに受け渡しができるようにする重要な作業の一つです。

 

 

③品質管理(プロジェクト品質マネジメント)

 

品質管理では、納品するシステムの品質が要求を満たしているかを管理します。

たとえスケジュールが予定通りであったとしても、品質が担保できていないと

提案書通りの納品が出来ないため、大切なフローとなります。

 

 

④資源管理(プロジェクト調達マネジメント、プロジェクト
資源マネジメント、プロジェクトコミュニケーションマネジメント)

 

資源管理では、プロジェクトに必要なメンバーや物的資源を調達・管理します。

その中でも、メンバーマネジメントでは、プロジェクトメンバーの

マネジメントを担います。メンバーの個性や能力を把握したうえで、

役割、責任、スキルを決定し、スムーズな開発が行えるよう管理していきます。

 

 

⑤コスト管理(プロジェクトコストマネジメント)

 

コスト管理では、プロジェクトの中で発生する人件費や外注費、

ソフトウェアなどの費用が予算に収まるよう管理します。

 

 

⑥顧客折衝(プロジェクトステークホルダーマネジメント)

 

顧客管理では、顧客や利害関係者(ステークホルダ)に対し、効果的にプロジェクトに

参加出来るように調整していきます。ここでも顧客に対してのコミュニケーションが

求められてきます。

 

 

⑦リスク管理(プロジェクトリスクマネジメント)

 

リスク管理では、今後起こりうるリスクに備え、徹底したリスク管理を行います。

システムのバグやテスト環境が整わないなどのリスクに対し、

いち早く対応していく必要があります。

 

 

 

 

プロジェクトマネージャーで求められるスキル

 

ここまでプロジェクトマネージャーの業務内容をPMBOKをもとにご紹介しました。

それでは、プロジェクトマネージャーで求められるスキルには

どのようなものがあるのでしょうか。今回は代表的なスキルを5つ紹介したいと思います。

 

 

①コミュニケーションスキル(ファシリテーションスキル)

 

開発を進めるにあたり、プロジェクトマネージャーは現場のメンバーや

ステークホルダーなど様々な人たちと良好な関係を築く必要があります。

 

コミュニケーションの中では、開発に必要な情報を必要な時に共有することが

大切だと言われています。中でも一番大切なことは、誰に・どのタイミングで・

何を伝えるかです。その内容を相手が理解できるようにわかりやすく伝え、

双方の認識に齟齬が無いかすり合わせをすることです。

 

 

②管理スキル

 

プロジェクトマネージャーはプロジェクト管理に際して様々な知識や経験を問われます。
代表例としては、以下の要素が挙げられます。

 

 

一般的に、プロジェクト管理は管理ツールを利用することが多いです。

管理ツールは様々なものがあるため、利用目的や課題に合わせ、

最適な機能が備わったツールを導入します。

 

利用しているツールを求人票に記載している企業も多いため、

もし事前に情報をキャッチできた場合、無料の範囲内で利用し操作に

慣れておくこともお勧めです。

 

 

③要件定義スキル

 

要件定義では、システム開発に必要な要件を洗い出します。

 

この工程では「要件定義書」と呼ばれる開発に必要な工程を記した表を

作成します。要件定義は、システムユーザーのニーズを理解した上で

実現可能なシステムを設計することが必要です。

そのため、ユーザーとの話し合いから必要な要件を洗い出す技術も大切です。

 

 

④ドキュメント作成スキル

 

開発の際、計画書や議事録・仕様書・進捗管理表・報告書など

多様なドキュメントを作成します。ドキュメント作成には文章力、

図解力などが求められます。認識のずれを防ぐためにも、

ドキュメント作成スキルはとても重要なスキルとなります。

 

 

⑤開発スキル・知見★ここを求める企業が多い

 

一般的に、開発工程に携わるプロジェクトマネージャーのことを

プレイングマネージャーと呼びます。

弊社で支援させて頂いている企業の採用の傾向を見ると、

ここ数年でプレイングマネージャーとして手を動かしてきた

実績のあるプロジェクトマネージャーを求める企業が増えてきている印象です。

 

PMは実際に開発作業に関わることは少ないですが、

顧客の要望通りにシステムを構築するためには、技術選定や詳細設計などの

作業は現場目線である必要があります。そのため、開発スキルや知見が求められています。

 

その際、モダンな環境や複数の言語を用いた開発、5年以上の開発経験があると

市場の中で評価されると言われています。

 

 

 

 

プロジェクトマネージャーのキャリアパス

 

プロジェクトマネージャーのその後のキャリアパスは複数あります。

 

プロジェクトマネージャとしてより大規模の開発案件に着手したり、職種を変え、

よりハイレイヤーの転職を目指す場合もあります。

 

今回はプロジェクトマネージャーのその後のキャリアパスについて

4つご紹介をしたいと思います。

 

 

①プロダクトマネージャー(PdM)を目指す

 

1つ目に、プロダクトマネージャー(PdM)を目指す道です。
一見似通った職種ですが、プロジェクトマネージャーから

プロダクトマネージャーになるには、求められる役割と経験が異なります。

 

プロダクトマネージャーの役割▶プロダクトの品質を保証する

主な業務▶戦略方針の策定、仕様書の策定、分析・振り返り

 

近年、SaaSの台頭とともにプロダクト開発の競争が激化しています。

市場のニーズをいち早くつかみ、自社のプロダクトを展開していくためにも、

プロダクトの品質を上げながらマーケティングをしていく

プロダクトマネージャーは貴重な存在です。プロダクトマネージャーに

キャリアチェンジをする場合、プロダクトの企画や新規事業立ち上げ

などの経験を求められる場合があります。

 

もし現職でプロダクトの企画など最上流に関わるチャンスがある方は、

是非手を上げてみてください。

 

 

②ITコンサルタントを目指す

 

2つ目に、ITコンサルタントを目指す道があります。
プロジェクトマネージャーはプロジェクトの管理がメインの役割である一方、

ITコンサルタントは企業に対してシステムを導入し業務改善や企業戦略の策定を

支援する役割を任っています。

 

ITコンサルタントの役割▶企業の課題をITで解決する

主な業務▶顧客折衝、課題抽出、課題解決の提案、プロダクト(技術)の選定※

 

クライアントに寄り添い、最適な解決策を提案する必要があるため、

ヒアリング力・コミュニケーション能力の他に、幅広い技術への知見

求められることが多いです。未経験から目指すのはかなり大変ですが、

プロジェクトマネージャーとして上流の経験を積んだのち、

ITコンサルタントを目指すのも1つの手だと思います。

 

近年ではDX推進やAI導入の動きが活発に進んでいるため、

まだまだ将来性のある職業となります。

 

 

③CTO、CIO、CDOを目指す

 

3つめに、CTO、CIO、CDOを目指す道があります。

 

これらのポジションは豊富な知識と経験が求められる最上流のポジションです。

業界の知見だけでなくビジネスについての知見も求められるため、

転職で目指すのではなく、実績を積んでからキャリアアップする道を

選ばれるといいでしょう。

 

 

CTOの役割▶最高技術責任者として企業の技術戦略(技術選定、研究開発)を監督します。

主な業務▶技術戦略の意思決定、技術経営、エンジニアの採用と教育 等

 

CIOの役割▶最高情報責任者として、企業の情報戦略を監督します。

主な業務▶情報戦略の策定、IT投資計画の策定、情報システム部の統括 等

 

CDOの役割▶最高デジタル責任者として、企業のDX推進を監督します。

主な業務▶新技術の導入、データ活用推進、デジタルマーケティングの戦略立案、新ビジネスモデル開発 等

 

 

④エンジニアリングマネージャー(EM)を目指す

 

4つ目に、エンジニアリングマネージャーを目指す道があります。
エンジニアリングマネージャーはエンジニア組織をまとめるリーダー的な存在です。

 

CTOが技術選定をするのに対し、EMはエンジニア組織の全体を管理し、

一人一人に向き合い寄り添っていきメンバーのモチベーションを高める役割も担っています。

 

CMの役割▶プロジェクトにおいて、エンジニアの人材マネジメントを担う

主な業務▶採用活動、評価策定、目標管理、プロジェクトの課題解決に貢献

 

エンジニアメンバーを適切に評価するには、開発経験や技術的な知見が求められます。

最適な評価をするためにも、まずはプロジェクトマネージャーとして

経験を積んでからEMを目指すのも1つの近道と言えるでしょう。

 

これらの職種の違いについて解説した記事がありますので、

ぜひご一読ください。

 

 

 

 

プロジェクトマネージャーの資格

 

プロジェクトマネージャーを目指す場合、資格を持っていると

評価に反映されたり給与がアップすることがあります。

 

ここでは現場で役に立つ資格を2つご紹介したいと思います。

 

 

①プロジェクトマネージャ試験

 

情報処理機構(IPA)が主催するプロジェクトマネジメントに特化した

国家資格です。

 

「システム開発プロジェクトの実現に向け、プロジェクトマネジメントの

役割を円滑に遂行するための知識や実務」を問われます。

IPAのサイトでは、プロジェクトの立ち上げから終結まで、

プロジェクト推進に関する全工程の知識・実践能力が

出題範囲として表記されています。年一回秋に開催されていますので、

プロジェクトマネージャーとしてよりスキルアップしたい方にお勧めの資格となります。

 

 

②PMP

 

PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)とは、

受験者のプロジェクトマネジメントに関する経験、教育、知識」について問われます。

PMI本部が認定しているプロジェクトマネジメントに関する国際資格であり、

プロジェクトマネージャーとしてのスキルを証明する最適な資格といえます。

PMIのサイトでは、試験の約半分は予測型プロジェクトマネジメント・アプローチに

関するものであり、残りの半分はアジャイル・アプローチに関する問題が出題されると

表記されています。 試験はほぼ毎日実施しており、いつでも受験することが出来ます。

 

 

③応用技術者試験

 

応用技術者試験とは、情報処理技術試験の一つで、IPAが主催する国家資格の1つです。

 

IPAのサイトでは、ITを活用した戦略立案や、独力で信頼性と生産性の高いシステムの

構築について問われる問題が出題されるとあります。基本情報技術者試験との難易度の

レベル差は2であり、アルゴリズムに関する問題も多く出題されるようです。

 

応用技術の資格を持っていると、技術面で正当に評価されることが多いので、

基礎を積んだうえで挑戦していきたい方にお勧めの資格です。

 

➡PMPとPM試験リンク

【ここで評価されるPMの資格!】プロジェクトマネージャ試験とPMP

 

 

 

プロジェクトマネージャーの転職事例

最後に、弊社で実際にご転職された方の転職事例についてご紹介したいと思います。

 

 

①Aさん(26歳、自社サービス開発エンジニア→自社サービスPM)

 

【ご経験】

大学卒業後、グループ会社に向けた業務システムを開発する自社サービス企業へ就職。
4年間上流工程やPMを主に任されており、ユーザーの満足度を高くするための提案を
繰り返しながら、きちんとプロジェクトを完遂してきている方です。
エンジニアとしてはJava、Pythonを用いた経験が1年程度となりますが、
品質と顧客に対して強い思いがありました。

 

【転職理由】

今後は顧客に貢献していくため得意な上流工程やマネジメント中心のキャリアを希望

 

【年収】

650→680万円

 

【評価されたポイント】

・お客様と折衝ができそうなコミュニケーション能力が高い点

・リーダー経験は短いものの納期までにプロジェクトの完遂までリードしたご経験

・今後も上流工程やマネジメント経験を積んでいきたいというキャリアの方向性

 

 

②Bさん(39歳、プロジェクトリーダー→PM SIerからプライムのSIに転職を成功)

 

【ご経験】

現在まで主にWEB系システムの詳細設計、開発、テスト、運用までを

担当してきた方となります。特にLAMP環境での開発やwindows環境での

ASP開発に長けており、Webサーバ構築、インフラ運用、保守まで

幅広いご経験をしてきております。

 

責任感のある方で80-100h超える残業をこなしながらリリースまでやり切った

実績をお持ちで、直近では期間は短いですがリーダーとして進捗管理、

顧客へのヒアリング、調整、成果物レビューなどのご経験をお持ちです。

 

【年収】

480→520万円

 

【評価されたポイント】

・AWSを中心としたエンジニアとしてのご経験

・小規模ながらも複数のプロジェクトリードを務めたご経験

・クラウド関係の資格を多数持っており、自己研鑽ができる点

・非常に真面目でコミュニケーション能力も高い点

 

上記の方々は共通して「PMとして実績を積んでいきたい」というマインドと、

「コミュニケーション能力」の2点が高く評価されていました。
今後プロジェクトマネージャーを目指す場合、現場でのコミュニケーションを

意識してみると、転職の際役に立つかもしれません。ぜひ挑戦してみることをお勧めします。

 

 

 

 

まとめ

 

プロジェクトマネージャーを目指す場合、プロジェクト管理が未経験であったとしても、

開発のスキルがあれば、プレイングマネージャーとして市場価値を高めていくことも可能です。

 

そして、プロジェクトマネージャーになった後も目指せるキャリアはあるため、

ご自身がどのようにキャリアを歩みたいか、一度方向性を決めてから転職する事をお勧めします。

もちろん、業務の中で方向が変わることもあると思いますし、向き不向きもあると思います。

キャリアを前進する中で、決めた方向性を貫く必要は決してないと思っています。

 

少しずつキャリアのステップを踏みながらプロジェクトマネージャーに
近づけていけたらいいですね!

 

 

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 




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